自由さと不自由さ

この間から、新しい作品への意欲でいっぱい
で意欲と裏腹の書けない日々 。

で、昨日のパントマイムの先生の舞台写真展

パントマイムの門を叩いたのは、
クラウンとして一人舞台を作りたいという
願いからで、本当に面白い世界。

でも、パントマイムで表現するには
私の努力の時間は足りない。
向き不向きでは向いていない。

パントマイムは物がないから自由だ。
時間も場所も越えられる。

物を使ったら途端に不自由になる。

先生に
演出していただいたおばあちゃんの秘密では
ものがあるの時間や場所をこえられた。


そんな表現を目指している。

おばあちゃんの秘密も再演は心に置いておかなければ。

そして、新作。がんばれー私。

誰にも求められてないのに自分で
求める世界なんだなぁておもう。
  


2017年02月11日 Posted by 香山ひまわり at 05:02想いの小箱

ヘブンアーティスト活動

出演情報:10月15日11時~13時 府中の森公園
       ヘブンアーティスト活動



育休と決めて、お休みをしていますが、
今月一日だけ活動をします。


東京都ヘブンアーティストという東京都の公共の場所で
パフォーマンス活動を行えるライセンスを所持しています。
認可しているのは東京都で、そのための公開の審査があります。
私が取得したのは、まだサーカス学校にいた時で、
それからずっと大事に使わせていただいていますが・・・
更新には一年に一回は活動を。というルールがあります。

昨年の切り替え後にはすでに妊婦、今年は出産後・・・
小さな赤ん坊を抱えてどうしよう・・・?
どうにか夫などに手伝ってもらう話をすすめつつ、
それでもやっぱり大変なので、
何か延長してもらうとか策は・・・と思い、
思い切って東京都の管轄局に電話をさせてもらいました。

結果は・・・
「個別の対応はできない・・・
行ってほんの短い時間でも活動をお願いできないか・・・?」
ということでした。

以前、遠方のアーティストで、やはり、出産で来ることができず、
失効された方がいるとのこと。
女性のアーティストもたくさん登録されているし、
これから、後輩たちもそういう時期がいずれくる。
と思うので、少し、残念なおはなしでした。

そうなのだろうなぁとおもっていたのになぜか、
感情がこみ上げて泣きそうになってしまいました。
(産後はホルモンバランスが悪いかなぁ?)

今後何らかの規定ができれば、対応できるかも。
とおっしゃっていました。
公のものですし、
妊娠、出産、病気、怪我、本人にはどうしようもできない
事由への免除や延長の規定が作られることを期待します。


さて、10月15日平日ですが、
11時から13時で府中の森公園でヘブンアーティスト活動をします。
まだきちんとしたお稽古は始められないので、
赤い鼻で回遊的なパフォーマンスにしたいなと思っています。
子どもたちがいたら、小さなショーができればと思っています。


ひまわり  


2015年10月03日 Posted by 香山ひまわり at 10:51Comments(0)出演情報想いの小箱

全然ダメだったな。と、思うこと。



20代の自分を振りかえると、
どこを切り取っても、
全然ダメだったな…
ということばかり。

ただ、必死で
ただ頑張っていて、
自分の身の丈にあわない世界を
目指して、自分のうちにこもって、
戦っていた。

ケガもしたし、
人にたくさんの迷惑をかけた。

しかも、迷惑をかけているという自覚が
なかった。

自分の育ってきた過程で身に付けてきた常識がすべてで 、社会的な常識がまったくなくて、「悪気のない非礼」を繰り返していた。


「ごめんなさい。」
と、いろんな人の顔が浮かぶんだよね。

だから、私も年下に対して
もっとおおらかにありたいな。

て、見回すと、
今の私よりずっとしっかりしている人たちばっかりだったりする☆

これからの自分の子育て考えたら、
自分の子どもが自分のように
好き勝手だったら、怒るな。
と、思う…。
でも、自分の経験があるから、
少しだけ、許せる、
成長を待てる親になれるかもしれない。


予定日まで一週間。
少しずつ、下に降りてきたような…
ただただ歩きながら、待つ日々(^^)v

写真
健診行くときに見つけた彫像
長野市内






  


2015年07月10日 Posted by 香山ひまわり at 07:46Comments(2)想いの小箱

見る、見られる


ひとからどう見られるか
よりも、
ひとや社会や自然をどう見るのか
が大事なのかもしれない。

風や水の流れ、鳥の声、虫の声
そんな小さなささやきに耳を傾けられる
自分でありたい。

と、思う今日この頃。



  


2015年07月09日 Posted by 香山ひまわり at 12:06Comments(0)想いの小箱

何故?を大事に


休暇中の思い付いたことを
書き留めているんだけど、

今日は洗濯干しながら頭に浮かんだこと…。

「なぜ作品を作るのか、なぜ舞台をやるのか」
その底辺のとこで、「想い」を持っている表現者でありたい。ということ。
伝えたいことがある。表現したいことがある。から、準備して、稽古して、人の前にたつ。それが基本ではないのかな。

決して、それが職業であるから、
とか、自分を有名にするためであったり、
お金もうけをするためのものであったりするから。ではないのではないかな。

上に書いたような要素は
付属品としてあってもいい。
職業であるから、お金は生きていくのに必要な分は稼げたほうがいい。有名になれたら嬉しい。という気持ちに嘘をつかない方がいい(^^)v金銭ていうのは分担の結果だから、
分担者として、社会のなかで1つの役割を担っていると認めてもらえるのは嬉しい。
職業人=プロということだよね。

でも、
本当に社会のなかで、職業道化師が 必要かどうか?という問いはいつでも持っていたいと思っている。


最初に戻るけど、職業というところを越えて、表現者として何を伝えたいか?を根っこに持てるように自分を磨きたいんだ。


ひまわり


写真
象山神社 松代





  


2015年07月05日 Posted by 香山ひまわり at 07:58Comments(0)想いの小箱

家族の一コマと、ワークショップのことを一緒に。

今日は、実家での父の兄弟会における一コマ(前半)と、講師に挑戦させてもらったワークショップ(後半)
のことを一緒に書きます。
仕事の振り返りも兼ねて・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

前半:家族の一コマ 「古いアルバム」




父の兄弟会のさなか、父がすっと座を外した。

戻ってきて父は持ちきれないほどのアルバムを抱えていた。


その中の一冊・・・・



少しかび臭くて、少しあたたかい布表紙。
手にしただけでずんと重たい。
たった年月の分だけ重たい。

開いたそこに写っていたのは、
きれいで立ち姿の美しい祖母の着物写真。

女学生くらいだろうか。


めくるごとに時がたって、父やおじたちの写真が登場する。
父の幼い日は、オンザ眉毛のおぼっちゃん風。

面白くなって、どんどん、めくる。
子どもたち(父やおじ、おば)が結婚して、

孫(私のいとこや兄弟)が生まれ、
家族が少しずつ少しずつ増えていく。

父たちの口から、思わぬ言葉が・・。
「このおばちゃん、なんだか知らないけど、ずっといたよなぁ。」

親戚でもない人が、家に住んでいるってことがありえた古い時代。
そこにはいつもよりあう家族の姿があって、笑顔があって、
あぁ素敵な家族だなぁと心が温かくなる。

今よりずっと交通の便が悪い頃、北陸からお嫁に来た母は、まだ若くてきれい。
母の背中におぶさる姉はまだ小さな、小さな赤ん坊。
遠くの知り合いも誰もいない土地で、母は心細くなかっただろうか・・
いつもケラケラ笑っている母の40年前を思う。

私のお腹のちいさな人に語りかける。



「これがあなたの一方のルーツ。
もう一方のあなたのお父さんのルーツも合わせて、
今、あなたはここにいるんだよ・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

後半 :「共感のためのマイムワークショップ」のこと。

昨年、春と秋に初めて福祉施設の職員の初任者研修で
コミュニケーションのワークショップを担当しました。
道化師の楽しいワークを取り入れた前半に引き続いて、まとめの後半、
最後に高齢者の思い出にまつわる無言劇の創作に取り組んでもらいました。
春は「思い出の箱」秋は「写真」。
研修生の表現は私の想像を越えて素晴らしかった!

個人ワークの「思い出の箱」では、箱から思い出の品を取り出します。
茶道の道具、コンサートの思い出のCD、剣道の竹刀・・・・・
育児専念した期間から再就職というお母さんは、一枚の写真を取り出し、
出産の陣痛の苦しみを表現してくれた。
初任者にまじって果敢にトライしてくれたベテランの職員さんは、
自分がケアをしたなくなったおばあちゃんそのものを
箱から出してきて、そのおばあちゃんの手のぬくもりを見る人に伝えてくれた。

グループワークの「写真」では、
赤ちゃんの写真・戦地へ行った写真・赤ん坊を抱いた写真(戦地から帰って来た)・山の山頂で記念に撮った写真・おじいさんになってからの写真・・。
これみんなで考えてそれぞれに役割分担して、演じてくれたのです。

無言で演じることも、その仲間の演じているものを一生懸命見て理解しようと
することも、普段使わない想像力をうんと、刺激します。これが大事かなぁと思います。

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今日はなんで、この2つの話を突然、一緒に書こうと思ったかというと、

この私の家族の一コマに出会った時、自分自身が講師として取り組んだ
このワークのことを思い出し・・・・。
父たちのアルバム談義のなかに
そっと、入り込んで、いろんな思い出の中に身をうずめて、
自分のお腹の中の人にまで話しかける・・・。
本当に貴重な時間で、その余韻になんだか嬉しくなったのです。

もちろん、きっと現場で向き合っている高齢者の中には、よい思い出だけでは
なくたくさんの辛い思い出を抱えている人もいるのだろうなぁ。
その人生をいろんな角度から、想像し、思いを馳せることが
できるとケアの質があがるのではないか?
何より、介護者の側に自然と寄り添う気持ちが出てくるのではないか・・・?と考えています。

私は日本福祉大学を卒業して、社会福祉士を取得したものの、
福祉の現場といえば、公演で呼んでいただいて訪れるた経験か、
サーカスをやめてから、フリーランスでの生計が成り立つまでの
障害者施設での3年間の非常勤の職員としての経験しかなく、
現場を知らない人間の理想論でしか言えないのです。

私の勝手に抱いた理想の中で、
共感や想像力がきっと人生を豊かにする。
と信じています。
共感や想像力の先に笑顔がある。
と信じています。

「福祉は制度の中にあるわけではない。
福祉のために制度を作るのだ。」
私のために松山の福祉現場を巡回する公演を
企画して頂いた方から、教えていただいた思想です。
「作る福祉」のための想像力を育てるための仕事の手伝いが、
私の学んできたマイムやクラウンの世界の手法にあるならば、
微力ながら、講師の勉強もしてお手伝いできたら嬉しいなと思っています。

この2回のワークショップ、全面的にまかせて下さった
高齢者施設を運営する三法人のおかげで、私自身本当にたくさんのことを学びました。
そのことがふぅっと自分の中でまとまったような気がしたので、少し自分の考えを
まとめてみました。ここまで読んでくださった方々、本当にありがとうございました!

このワークショップの最初の一歩に挑戦させて下さったこの三法人の方々に
心から御礼を申し上げます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ひまわりのこれからの創作も、
そんな「思いを馳せる」ということを大事にして
作品を作っていけたらなんて密かに思っているのです。
まだまだ思うようにはいかないけれど・・・。
思考錯誤したいです(^^)



香山ひまわり  


2015年06月13日 Posted by 香山ひまわり at 11:02Comments(0)想いの小箱

パントマイムの先生のライブ2



引き続き…


こちらは少し、
自分の内面のことで、
自分の仕事への想い。



私は清水先生のマイムを観るのが
好きで、同じ作品でも何回でも観たいと思う。

そこには観るものの想像に任された
余白がある。
観る度に違う感情に自分が出会うから、
だから観たいのだと思う。

作品の演じられる場へ行くのも好きで、
先生の作る場に行くのも落ちつく。
その場にはいつも人と人との信頼に基づいた
穏やかな時間が流れている。


・…・…・…・…・…・…・…・…・…・…

自分の仕事を振りかえる。

そんな穏やかな空間、
時間を作れているか。
何回でも観たいと思ってもらえるような
作品を自分は持っているのか。
作ってきたのか。と問い直す。

自分のなかでは、答えはノー。
なんだよなぁ。

もちろん、一生懸命はやってきた。
私は自分の作っている時間、稽古の時間、
演技の時間が本当に好きでたまらなくて
そこにお客さんの反応を感じられるようになってここ数年は本当に幸せで楽しい。
これからも続けていきたいと思っている。

だから、このノーは過去の否定ではなくて、
これからの自分への叱咤激励。

まだまだ目指すところがある
自分であることへの再確認。

サーカスの世界からも
清水先生のパントマイムの世界からもたくさんのことを学んできた。

学んできたのは表現の手法だけではなくて、
もっと本質的なところのような気がする。

技術的な進歩はのんびりで
そんなうまくなっていないカモ… 笑

(技術的な上を目指したり、社会的に評価されることへの憧れは自分のなかにもある。
これからも努力やめちゃだめだなーと思う。)


だけど、

「自分の一生懸命をかけてきた作品、
これを一緒に観てください。
この時間を一緒に楽しんで共有しましょう。」と差し出すようなそういう謙虚な自分と表現をいつでも目指す姿においておきたいなぁ。

清水先生の世界に触れて改めて思うのでした。


いつだって、めらめらしている自分と、

穏やかにお腹のなか中にいる人と今の
時間を楽しんでいる。

両方が私の中の感情で、両方あるから、面白い。


今日も一日よい日になりますように。




  


2015年05月18日 Posted by 香山ひまわり at 07:28Comments(0)想いの小箱

パントマイムの先生のライブ1




パントマイムの清水きよし先生の
ライブを久しぶりに観に行きました。

飯能市の小さなストレッチ教室のお部屋で
開かれた小さな会。
パントマイム観るの初めてという方々がほとんどのような会で初めての世界と出会っている客席の感じが伝わってきました。


「マイムロード」と名付けられたライブの初回ということ。

若いマイムの作品を作り始めたときのようにこれから、マイムを観たいという人のところ行って、観てもらう。初心に戻って…ということでした。


私は清水先生のマイムを観るのが
好きで、同じ作品でも何回でも観たいと
思うのです。


人が人として生きるということ。

感情を動かし生きる。

あー人間ていいなぁ。

あー人間くさいなぁ。

その感情の流れを観て、一緒に心を動かすのが
私は本当に好きなのだ。


パントマイムの見せ方は面白い

そこにものがあったら表現できないことを

表現してくれる。

時間や空間をぽっと越えれる。

これはものがないから、できる。

ものがあってもこの見せ方に挑戦する

作品も見たけれど
(私のおばあちゃんの作品もそう)

やっぱりものがなくて

自分の想像力だけの方が、

世界が広がる。

観てる側は自由だ。


言葉のついたパントマイムの作品も
観たけれど、



こんなパントマイムをライブでも劇場でも観てほしいなぁと
思います。

多くの作品がいくつかの舞台作品としてまとめられていて
生の音楽演奏や照明が組まれている。
それを観に劇場に運んでもらいたいなぁと
思っています。


6月にはKAMENの舞台が高円寺であります。
お勧めします。







  


2015年05月18日 Posted by 香山ひまわり at 07:28Comments(0)想いの小箱

育てる。



お腹のなかに人を育んでいる私ですが、

そんな時期だからこそ、

「育てる」

ということを考えてみました。


先月のマイムの教室の作品の課題
でもありました。

そのとき、
「育てることは、待つことでもあるよね。」
とマイムの先生は言っていました。


私の作った作品の種(まだ作品にもなりません)は、
土のなかに埋まってから、ずっと芽を出さない種でした。

季節が変わり、他の花が芽を出し、成長し、咲き乱れ、新たな種を作ろうとしているのにまだまだ芽を出さない種。

種を演じながら、考えていたのは
その種の内面。
自分は芽を出すって信じてる。
そんな種でした。

そんな種をいつまでも、気にかけながら
待てる。

自分でありたい。

と、思うのでした。

内面にこめられたエネルギーが
爆発して芽を出せるそのときまで…。


考える

ということは、とても抽象的。

この抽象的なものを作品へと昇華できたら

すごいんだけどなぁ。



今日も一日笑顔で、
よい日になりますように!










  


2015年05月17日 Posted by 香山ひまわり at 07:36Comments(0)想いの小箱

平和の俳句


できるだけ毎朝読むようにしている
新聞の一面に、平和の俳句という
コーナーがあります。

今日の俳句がよかった。

「国境を描く人間渡る鳥」
(東京新聞2015年5月16日一面より引用)

23才男性の方の俳句のようです。


長距離を旅して生きていて、国とか関係なく、季節ごとにその地その地で居住している渡り鳥を思ったら、国境とか国家とかいう人間が作る枠組みが幻想であるのかもしれない…と思いました。

生き物ではないけれど、
風も同じだなぁと今、思いました。

いつでも、風や渡り鳥に心をひかれ、
物事を線や枠組みを越えてとらえる力を自分のなかに育てておきたい…

風にのって飛びまわる自分の姿を
空想しながら、そんな風に思います。

ひまわり




  


2015年05月16日 Posted by 香山ひまわり at 09:04Comments(0)想いの小箱

俵万智さん詩, 3・11を忘れない公演のこと。

インターネット上で俵万智さんの俳句に出会いました。
とても共感を覚えたので、紹介をしたいなと思いリンクをはっておきます。
2年もまえの記事ですが、先日、西表島の友人の
生活に触れたり、自分の状況が替わったりして同じことを感じました。
創作も、生活も何が大事かを問いながら、進んでいきたいです。
http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20130306102523277



昨日は一日、友人とお稽古場にいました。
私はのんびりあまり深く考えず、身体を動かしたり、
曲芸の稽古をしたり、ほかの仲間は来週のイベントに向けて
稽古をしていました。

来週末(3月28・29日)、子どものための舞台芸術創造団体の会の主催するイベントが
あります。「3・11を忘れない。」というタイトルがついています。私もこの会の支援で、被災地を訪れることができました。

友人二人はこの企画のロビー公演に出演します。さすがに夜は今は出にくいので、29日の昼間の企画に観賞に行こうと思っています。



ホームページより以下に詳細を転記しておきます。
http://www.pfc-shien.com

3-11を忘れない-公演/全労済文化フェスティバル2015 参加   東日本大震災子ども舞台支援事業
 『3.11を忘れない』         ー 今また、青い鳥を求めて ー
日程:3月28日(土)・29日(日) 会場:全労済ホール/スペース・ゼロ
☆協力参加券
前売り券  3/28(土)   2.500円 29(日)   3.000円
当日券   3/28(土)   2.800円
         29(日)   3.300円 通し券(前売り・当日共)   5.000円
4歳以上有料、全席自由席となります。
3歳以下のお子さんでも席を希望される場合は有料となります。






  


2015年03月20日 Posted by 香山ひまわり at 07:40Comments(0)想いの小箱

11月11日に思う。

毎年、11月11日に思うのは、
地元の松代にある地下壕のことです。



県外に出て知ったのは、
あまりこの地下壕のことをみんなが
知らないことでした。



今日はそのことを少し書きたいと思います。

松代大本営と言われているその地下壕は
太平洋戦争末期に掘られました。

7000人と言われる朝鮮人労働者の苛酷な労務、
地元の勤労動員、学徒動員によって。

当事の戦争の最高遂行機関であった
大本営をはじめ、軍部すべてを移動させ、
本土決戦を行うために準備されていた
といいます。

その工事の最初のダイナマイトの発破を
かけたのが、今日、11月11日と言われています。

昼夜を徹してこの工事が進められ、
10数キロにわたる、トラックも通れるような
地下壕が碁盤のめのように掘られています。

この工事と同時に
全国各地で、本土決戦の準備が進められていたという本を読んだことがあります。

そうするうちにアジアの戦線で、殺し、殺され
たくさんの人が犠牲になりました。

たくさんのむごい事実を思うといつも
気持ちが重たいのです。



戦争の狂気によって起こることは、
恐ろしく。悲しい。

盲信して、ついていったら、
殺したり、殺されたりしなければ
ならなくなるかもしれない。

大切な人たちを
守れなくなるかもしれない。

守ろうとしたのは、中枢であり、
国の体制であり、決して人の命ではなかった。

この地下壕に象徴される歴史から私は、そう考えています。

あまり、書いたことのない話でしたが、
思いきって書いてみました。

ぜひ、一度、訪れてみてくれたら
嬉しいです。


ひまわり




この画像は安曇野ちひろ美術館さんがダウンロード配布しているものを使わせていただきました。






  


2014年11月11日 Posted by 香山ひまわり at 08:25Comments(0)想いの小箱

今!

昨日のショーはミスが多かった。

新しいことをいれた部分の緊張とお稽古

不足にひっぱられて、確実にできる

はずの一輪車の曲芸で…。


安易にやれることに終始するより、

やりたいことをやるのはいい。

そういう姿勢がずっと失われていた。

カテゴライズされたショーでなく、
ひまわりの表現を許してくれる仲間の仕事だ。

でも、やっぱり技、ちゃんと決めたい。

よんでくれている仲間のためにも。


何年もまえよりずっとできるようになった
こともある。

お客さんのことが見えている。

アイコンタクトがとれている。

ミスをしてもへこたれない。


同じ場、時間…それが「今」と思う。

「今」を他でもない「あなた」と

共有して していることが一番幸せ。

出会えてよかった一緒に楽しい時間を

すごそう!そういう気持ちでショーをしたい。


今日も楽しい一日になりますように!(^^)v






  


2014年11月09日 Posted by 香山ひまわり at 07:40Comments(0)想いの小箱

ひまわり

ひまわり 2014,9,23



私には師匠がいて、
「先生」と呼んでいる。


先生は清水きよしさんという
パントマイミストで、
言葉をまったく使わないで
身体でストーリーを表現する。

先生にはちょうどキグレサーカスで
働いている頃に出会った。

私は、キグレサーカスで
「ピエロのマルちゃん」という名前で
ショーに出ていて、仕事は好きだったし、
サーカスという生活時間の中で生きていた。
でも、舞台で思うように表現できなくて、
ずっと、「もっとうまくなりたい・・」が
自分の中で渦巻いていた。
そんなときにその場所のカルチャー教室で先生のマイム教室を見つけた。
サーカスは1場所に3ヶ月しかいないので、
ほんの数回しかいけないので
カルチャーの入会金とか高いなぁと
思った記憶がある。

その教室には、途中で、
自分のハムスターの話をしはじめる
少女とそのお父さん、普通の会社員の人のよさそうな人とか、背筋がぴんとなったパントマイム歴の長いおじさまとかがいらした。
ショーが終わってから、教室に行った。なんとも穏やかな時間が流れていた。
数回の間に自分の気持ちが動くのを感じていた。

この人に師事をしたい。

先生は能舞台を使って舞台公演をしていた。
「幻の蝶」という作品を見に行った。
マイムの小さな作品を集めた舞台。
今となってはなんの作品にどう思ったとか、
どうやって、川越から中野の舞台を見に行ったのか、まったく記憶の中にない。

ただ、気持ちが動いた。

これはその時にはじまったことではない。
気が赴くままに生きる20代だった。
知多から名古屋へ、名古屋から群馬へ、
群馬からモンゴルへ、
モンゴルからまた群馬に帰り、モスクワへ。
モスクワから、キグレサーカスへ。
そして、青梅へ。
時々ふるさと長野へ帰りながら、
ずっと移り住んできた。
いつでも何か熱情の中にいた。
いつも「もっとうまくなりたい」
と思っていた。

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あれから、4年。
先生はいっぱい助けてくれて、
いつも色々教えてくれていて、
いつも見守って、
いつも待っていてくれたのだけど、
私はあまり、上手に受け止めてこられなかった。
私はいつも、迷っていて、いつも、どこかで人と比べて、不安だった。
不器用すぎる私は何も「うまくならない。」と
焦っていた。

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昨夜、ポルトガルギターとマンドリンの
「マリオネット」というデュオのコンサートを
先生が青梅で企画して、お手伝いに行った。

マリオネットの音楽は、どこか異国からやってきた私の触れたことがないような音楽で、
可愛かったり、つややかだったり、
しんっという空白の余韻があったりして、
そこに海や船や町や場末のバーや私の中で
いろんな景色が広がる。

私は、なぜか、ある曲で、青春を冒険で過ごしたうちの夫が大陸を自転車で走り抜ける姿が音楽にのって見えてくる気がしていた。

コンサートの合間に先生はマリオネットの音楽と一緒に「ひまわり」という作品を演じた。

少年がひまわりのたねをまいて、
じっと待っている。ひまわりの声を聞いて
水をやったり、しながらじっと待っている。
まだかな、まだかな。と期待しながら
ずっと待っている。

・・・あんまり、書くより、みんなに先生の作品を直に見てほしいから、作品のことは、ここまで。

何回も何回も先生の「ひまわり」を見ているのに
今回の「ひまわり」は、私にとっていままでとまるで違っていた。
育っていく、ひまわりやぐっと蕾にエネルギーをためたひまわりや、そーっとだけど、力強く花が開いていくひまわり。ひまわりを大事に大事に思う少年の気持ちの流れがひとつずつ伝わってきた
------思わず涙がこぼれた。

パントマイムというのは不思議な世界だ。
見る側の気持ちの持ちかたひとつで見えてくる
世界が変わってしまう。
うまく言葉にできないのだけど、
今まで、パントマイムの世界を受け止めて、想像力の翼を広げられる自分ではなかった。
そこで、演じられる人の心の世界への共感って
私には全然なかった。
ここのところずっと、自然を見ていて、その変化やエネルギーを楽しんでいたので、
そこで表現されていない空白の部分を自分が想像して見ることができるようになったのかなあと 思ったりしている。

だから、どうというわけではない.....。
きっと、私の演技が急に変わるわけではないと思う。作品がどんどん作れるようになるわけではない。ただ自分の気持ちが一緒に動いたその感覚に妙に胸が熱くなっている。

「ひまわり」は、先生がつけてくれた名前。

先生は、パントマイムの作品と同じようにそっと種をまいて、
ずっと待っていてくれている気がした。

種をまくときから、その思いを込めて。

力強く私の花を。

私もそっと種をまけるひとに。

........... .そう思う。














  


2014年09月23日 Posted by 香山ひまわり at 08:20Comments(0)想いの小箱