宮城県亘理郡山元町へ④
赤い鼻と共に。
「被災地支援公演」ということで、声をかけていただいて訪れた宮城県亘理郡山元町。
徒然と書いてきましたが最後に公演の話を書いて終わりにします。
今回は花釜区の夏祭りの中でのクラウン(道化師)の回遊型のパフォーマンスが依頼の内容でした。
私は、赤い鼻と共に行きました。

仮設や避難先から帰って来て生活を始めようとする方々の手によって、
この地区でのお祭りがはじまって2回目。
決して震災の前には戻らない時間の中で、
少しずつ新しい地域のあり方を創っていこうという営み。
立ち会えことが嬉しかった(^^)
この支援団体の方のお二方もなかなか頼もしかった。
「パフォーマンスの始まりは6時?6時30分から?「意向を聞いてみます。」
そろそろ終わる?終わらない?お見送りもできますよ。「意向を聞いてみます。」
必ずそう言って、区長さんに確認しにいく。
あくまでも、お祭りは、町の人のもの。その姿勢がいつでも垣間見えて、
いつの間にか私にも伝播してくる気がしていた☆彡
登場!
盆踊りがはじまって、それぞれに踊ったり、食べたり、飲んだりしはじめた頃から
会場におじゃまする。会場を回りながら、いろんな人にご挨拶。
マジックバルーンやパントマイムを使いながら、緩やかに遊んでいく。

子どもが笑う、大人が笑う。
ちょっぴりシャイな子どもたち。
プードルのしっぽが膨らむのが楽しくて、何回でも何回でも、ずっとやってる女の子。
彼女を中心に笑顔が広がる。

「一つだけだよ。」伝えたら、困った顔をして、
じっとしている女の子。
ちゃんと聞いたら、「弟」がいるの。」との答え。
「あー!!」慌てて作ってプレゼント。
伝わったときの嬉しそうな顔!
大人が笑う。子どもが笑う。
ずっと、あとをつけてくる兄弟。「この子たちなんでこんなに好きなのかしら・・・。」とお母さん。
思わず顔を見合わせて一緒に笑う。

風船のふくらましをお願いしたお父さん!見事に風船、口で膨らます。
みんなで一緒に拍手喝采!
支援団体の方にも容赦なく、子どもとのあそびを振っていく・・・
受け止めて一緒に遊んでくれる素敵なお兄さん(^^)
支援とか子どもとか大人とか遠くから来たとか、
そういう枠組みを越えて、みんなで笑える時間っていいな。
盆踊りの輪の中へ。

輪っかを投げたり一緒に踊ったり。
傘を頭にのけってバランスをして見せたり。
子どもたちが盆踊りの輪の中に入ってきてくれる。
あんまり踊るの上手でないけど、みんなの中に入るのは楽しい。
子ども、親、地域の人とのコミュニケーションがそっとつながっていきますように・・・。
終わりに一緒にショータイム。
町の人も一緒にかつらをかぶって、皿回し。

控えへ戻る帰り道、自転車乗ってあそびに来た中学生くらいの子どもたちに
「なんだこいつ。」という目で見られる。「あーそういうお年ごろ」なんて嬉しくなる。
そんな感じであっと言う間の二時間弱。
私ができることは、ほんの小さなこと。
同じように道化師として生きる人たちと比べても、特別なことはほとんどできない。
ただ一緒に笑ったり、驚いたり、楽しんだり。
そんな赤い鼻の道化の存在がお役にたてたら、それでよかった。
みんながいろんな辛い時間をくぐってきて、今、ここに集って来ている。
一緒に笑える時間がそこにある。そのことが本当に心から嬉しかった。

嬉しい時間に呼んでいただいて、素敵な時間を一緒にすごさせて頂いて
本当にありがとうございました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
見たこと聞いたこと感じたことをみんなに伝えたいなと思い、4回にわたって書きました。
東日本大震災のそれぞれの被災地ではそれぞれの状況の中で、
それぞれに違った形の時間を過されているのだと思います。
地震、津波、原発の被害・・・。終わることのない時間の流れを感じています。
とにかく気持ちを持ち続けること、学び続けることは続けていきたいです
現地で支援を続けられている方、被災直後から通われている方、
たくさんの場所を回られている舞台芸術関係の方々もたくさんいる中で、
今回、一日だけぽっと訪れた私が何を生意気なことを・・と
自分自身の中ではとても感じながら、書きました。
この経験をわすれないために・・・。
書いている間にブログを媒介に被災地にまだ行ったことのない方や
被災後に行かれた方、いろんな方と話をできて嬉しかった~(^^)
「対話が宝物。」と改めて感じました!
呼んでくださった山元町花釜地区のみなさん、支援団体の方、声をかけてくださった
「子どものための舞台芸術創造団体」の方々、みなさん本当にありがとうございました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
おまけのおまけ 余計な一文(^^)
道化師として赤い鼻でパフォーマンスするようになってから、
気がついたら、もう15年になりました。サーカスの道化師を経て、
舞台を志してパントマイムの先生に師事してから4年。
今は赤い鼻をつけない表現もするようになって、パフォーマンスが仕事になって、
お金をいただくようになって、時々ルーティーンワークになって・・・・。
忘れていた初心が帰って来たきがした。
これからも、みんなと一緒にいっぱい笑っていきたい・・・
おなかの底のほうから、そう思いました。
あー振り返ったら、思い込みの連続で、
たくさんの人に失礼なことをしたり、迷惑をかけたりしてきた
自分の生き方を反省しつつ、でも、未来に向かって
また頑張りたいと思っています(^^)
応援のほど、よろしくおねがいしますー!
ひまわり
「被災地支援公演」ということで、声をかけていただいて訪れた宮城県亘理郡山元町。
徒然と書いてきましたが最後に公演の話を書いて終わりにします。
今回は花釜区の夏祭りの中でのクラウン(道化師)の回遊型のパフォーマンスが依頼の内容でした。
私は、赤い鼻と共に行きました。
仮設や避難先から帰って来て生活を始めようとする方々の手によって、
この地区でのお祭りがはじまって2回目。
決して震災の前には戻らない時間の中で、
少しずつ新しい地域のあり方を創っていこうという営み。
立ち会えことが嬉しかった(^^)
この支援団体の方のお二方もなかなか頼もしかった。
「パフォーマンスの始まりは6時?6時30分から?「意向を聞いてみます。」
そろそろ終わる?終わらない?お見送りもできますよ。「意向を聞いてみます。」
必ずそう言って、区長さんに確認しにいく。
あくまでも、お祭りは、町の人のもの。その姿勢がいつでも垣間見えて、
いつの間にか私にも伝播してくる気がしていた☆彡
登場!
盆踊りがはじまって、それぞれに踊ったり、食べたり、飲んだりしはじめた頃から
会場におじゃまする。会場を回りながら、いろんな人にご挨拶。
マジックバルーンやパントマイムを使いながら、緩やかに遊んでいく。
子どもが笑う、大人が笑う。
ちょっぴりシャイな子どもたち。
プードルのしっぽが膨らむのが楽しくて、何回でも何回でも、ずっとやってる女の子。
彼女を中心に笑顔が広がる。
「一つだけだよ。」伝えたら、困った顔をして、
じっとしている女の子。
ちゃんと聞いたら、「弟」がいるの。」との答え。
「あー!!」慌てて作ってプレゼント。
伝わったときの嬉しそうな顔!
大人が笑う。子どもが笑う。
ずっと、あとをつけてくる兄弟。「この子たちなんでこんなに好きなのかしら・・・。」とお母さん。
思わず顔を見合わせて一緒に笑う。
風船のふくらましをお願いしたお父さん!見事に風船、口で膨らます。
みんなで一緒に拍手喝采!
支援団体の方にも容赦なく、子どもとのあそびを振っていく・・・
受け止めて一緒に遊んでくれる素敵なお兄さん(^^)
支援とか子どもとか大人とか遠くから来たとか、
そういう枠組みを越えて、みんなで笑える時間っていいな。
盆踊りの輪の中へ。
輪っかを投げたり一緒に踊ったり。
傘を頭にのけってバランスをして見せたり。
子どもたちが盆踊りの輪の中に入ってきてくれる。
あんまり踊るの上手でないけど、みんなの中に入るのは楽しい。
子ども、親、地域の人とのコミュニケーションがそっとつながっていきますように・・・。
終わりに一緒にショータイム。
町の人も一緒にかつらをかぶって、皿回し。
控えへ戻る帰り道、自転車乗ってあそびに来た中学生くらいの子どもたちに
「なんだこいつ。」という目で見られる。「あーそういうお年ごろ」なんて嬉しくなる。
そんな感じであっと言う間の二時間弱。
私ができることは、ほんの小さなこと。
同じように道化師として生きる人たちと比べても、特別なことはほとんどできない。
ただ一緒に笑ったり、驚いたり、楽しんだり。
そんな赤い鼻の道化の存在がお役にたてたら、それでよかった。
みんながいろんな辛い時間をくぐってきて、今、ここに集って来ている。
一緒に笑える時間がそこにある。そのことが本当に心から嬉しかった。
嬉しい時間に呼んでいただいて、素敵な時間を一緒にすごさせて頂いて
本当にありがとうございました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
見たこと聞いたこと感じたことをみんなに伝えたいなと思い、4回にわたって書きました。
東日本大震災のそれぞれの被災地ではそれぞれの状況の中で、
それぞれに違った形の時間を過されているのだと思います。
地震、津波、原発の被害・・・。終わることのない時間の流れを感じています。
とにかく気持ちを持ち続けること、学び続けることは続けていきたいです
現地で支援を続けられている方、被災直後から通われている方、
たくさんの場所を回られている舞台芸術関係の方々もたくさんいる中で、
今回、一日だけぽっと訪れた私が何を生意気なことを・・と
自分自身の中ではとても感じながら、書きました。
この経験をわすれないために・・・。
書いている間にブログを媒介に被災地にまだ行ったことのない方や
被災後に行かれた方、いろんな方と話をできて嬉しかった~(^^)
「対話が宝物。」と改めて感じました!
呼んでくださった山元町花釜地区のみなさん、支援団体の方、声をかけてくださった
「子どものための舞台芸術創造団体」の方々、みなさん本当にありがとうございました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
おまけのおまけ 余計な一文(^^)
道化師として赤い鼻でパフォーマンスするようになってから、
気がついたら、もう15年になりました。サーカスの道化師を経て、
舞台を志してパントマイムの先生に師事してから4年。
今は赤い鼻をつけない表現もするようになって、パフォーマンスが仕事になって、
お金をいただくようになって、時々ルーティーンワークになって・・・・。
忘れていた初心が帰って来たきがした。
これからも、みんなと一緒にいっぱい笑っていきたい・・・
おなかの底のほうから、そう思いました。
あー振り返ったら、思い込みの連続で、
たくさんの人に失礼なことをしたり、迷惑をかけたりしてきた
自分の生き方を反省しつつ、でも、未来に向かって
また頑張りたいと思っています(^^)
応援のほど、よろしくおねがいしますー!
ひまわり
保育園公演下見
「反応が予想とずれること」 公演記録 2017.1.19畑中保育園 (青梅市)
[思い出を演じる] 2016/10/18 新人職員フォローアップ研修講師
言葉がないんです。 公演記録2016.12.25阿佐ヶ谷パール商店街
「笑顔、笑顔、笑顔。大きなことはできないけれど・・。」 2016.12・24 女子栄養大学
悠久の歴史 公演記録 2016.10.30 高麗神社
「反応が予想とずれること」 公演記録 2017.1.19畑中保育園 (青梅市)
[思い出を演じる] 2016/10/18 新人職員フォローアップ研修講師
言葉がないんです。 公演記録2016.12.25阿佐ヶ谷パール商店街
「笑顔、笑顔、笑顔。大きなことはできないけれど・・。」 2016.12・24 女子栄養大学
悠久の歴史 公演記録 2016.10.30 高麗神社