心が動く、身体が開く


25日は、小学校1,2年生の活動グループの子どもたちに
芸を見てもらって、赤い鼻を体験してもらうワークショップをしました。

一番印象に残ったのは、「風船」のパントマイムをやってもらったときのことです。
私が教わったパントマイムの風船では、最初に膨らまされている風船の側になってみます。
風船が伸ばされたときには、伸ばされているのをイメージして、自分の身体を伸ばします。
膨らんでいくときには自分の側を膨らめます。その形や感覚を身体に残したり、表現したりしながら
(これを言葉で表現するのはなかなか難しいのですが・・・)ふくらませる人間の側の演技をすると、
物がないのに見えてくる。パントマイムってすごく不思議なテクニックです。
パントマイムそのものができるとか、ものが見えるということよりも、
(正直私もそんなにテクニックは上手ではないのです。)
子どもたちが想像して、一生懸命身体を動かしている、その心の動きや
身体の動きに心を動かされました。そこにたくさんの風船がいっぱい見えたんだよー。

実はその前に赤い鼻で動いたり、ポーズをしたりってことも少しやってみたのです。
その時に前に出て発表するとなると恥ずかしさや照れが先に出て、
なかなかうまく表現できない子どもたちがそのあと、この風船のパントマイムをやったら、
それまでのぎゅってなってた身体が開いていくのも見えたのです。

私自身の伝えたいことが先にたって、
子どもたちの気持ちや身体をうまくひらく難しさに少しとまどっていた時に
このパントマイムが私や子どもたちを助けてくれました。

ワークショップの仕事はするたびに
私が得るものが多いような気がします。
今回も、あーでもない、こーでもないと色々考えたり、
ものを使おうと思って試作したりして、作りこめず断念したり・・
する中で、あぁ、私はこんなことを子どもたち(子どもたちにかぎらず)に伝えたいのだな
表現していきたいと思っているんだなと想いがあふれるようでびっくりしました。

最後に一輪車の曲芸を見てもらって・・。
たくさん拍手をもらったり、笑ってもらって楽しい時間でした。

おまけの質問コーナーでも色々・・
「家はどこ?年はどこ?結婚は?」
大人が意図することとはまったく違う発言に指導されてる方たちは苦笑い。
でも、一つずつ答える中で「お母さんと同い年だぁ~」とびっくりしたりしている
子どもたちの反応を見ていて「違う生き方の可能性」を知るということでも、
私の経験したことのなかでも伝えていけることがあるのかな。
ともう少し思いました。


明日からも笑顔で頑張るぞ。

ひまわり  


2016年09月27日 Posted by 香山ひまわり at 00:17公演/企画の記録