「思い出を演じる」
講師記録
2016/10/18 依田窪福祉会、恵仁福祉会、みまき福祉会 新人職員フォローアップ研修講師
□身体を緩める体操と、思い出の箱のエチュード□
この講師を初めてやらせていただいたのは、
三年前のプーク人形劇場での「おばあちゃんの秘密」のソロ公演。
この公演を見にきていただいた依田窪福祉会の理事さんがうちの新人研修に来て何か
やってくれないか。と言っていただいたこと。
その時、うーんうーん。と頭を捻って考えたのが、今回もやっていただいた「思い出の箱」
というエチュード。おじいさん、おばあさんが思い出の箱を持って、舞台にやってきて
椅子に座って、箱の中から思い出の品を出してくる。
その品を眺めているうちに 思い出の中のシーンに入っていく・・私の「おばあちゃんの秘密」の
1シーンからヒントを得たこのエチュード。今年もたくさんの心の動きや思い出を見せてもらいました。
現場に入ったときにふっと、この人の思い出の箱には何が入っているのかな。
と思っていただければよいなぁ。と思いを巡らせることができる職員さんになってほしい
な。そんな願いを込めて・・。
新人の職員さんたちが演じてくださったあと、三年前にも演じてくださった先輩の職員さんが
今年も演じてくださいました。その先輩が思い出の箱から出されたのは介護で担当されていたお年寄り。
そのお年寄りが頬を触ったときのぬくもりがじーんと伝わってきて、気持ちがほんわか温かくなりました。
あぁ、この日々の仕事も自分自身が年寄りになった時に自分自身の思い出の箱に入っていくんだなぁと思いました。
講師として、色々お話しなければいけないと思うのですが、
言葉なんかないなぁとも思ったのです。
この先輩のこのあたたかい想い。
こんなあたたかい想いが後輩の職員さんたちに繋がっていくんだなぁ。
と思ったのです。
現場で介護の仕事に向き合っている人たちに
私が教えられることなんて本当は何もないのかもしれません。
ただ、違った角度から、考えるエッセンスのような存在になれたら嬉しいです。
頭で知識でいれることだけではなくて、身体で感じることで、より深く学ぶ。
そんな力が私が教えていただいたマイムにはあるように感じて、
任せてもらえることに感謝して、毎回向き合ってみているそんな感覚です。
呼んで下さってありがとうございます。
研修に参加していただいた皆さんはお付き合いいただいて本当にありがとうございました。
□余録 子ども□
今回は長野への帰省を兼ねて、子連れの二人旅(息子と二人)
で行きました。子連れって荷物が多いのですね。
二人で、お弁当食べながら、新幹線に乗って長野へ移動。
ジジババ孝行をして、翌日は、しなの鉄道で上田まで。
研修中は、研修生以外の職員さんが遊んでくださって・・。
夜はみまき福祉会さんの宿泊室で一泊。
息子は生まれて初めて温泉プールに入れて貰ったのです~!
この施設の温泉アクティブセンターがすごかった~!
地域の老人福祉施設に温泉プールが併設されていて、
一般の方が健康づくりで泳いでいる。
うちの息子のように小さな子どもの利用向けのいろんなことも万全。
(水遊び用のパンツ~水着~腕につける浮き輪~ちびっこ用プール
までみんな揃っている。息子は、ドキドキしながら、楽しんでました。)
こんな施設があちこちにあったらいいのに~!て思う素敵な施設でした。
息子がいるおかげで、電車の移動になったり、車だったら日帰りで帰れてしまうところ
を一泊したり、助けていただいて、親子でいろんな経験をさせていただいて
なんだか幸せな子育て&仕事の生活です。